「 Advanced Science」表紙デザイン

By

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 材料科学の代表的な論文誌であるAdvanced Materialsと姉妹誌「Advanced Science」より、 論文 "Embedding bifurcations into pneumatic artificial muscle"が2024年4月19日に公開されました。2024年7月3日 当社制作の表紙デザインが、Inside Front Coverとして採用されました。https://onlinelibrary.wiley.com/toc/21983844/2024/11/25

 また、当社は研究チームの行ったプレスリリースのキービジュアル作成も担当しています。https://medicalfig.medicaleducation.co.jp/works/advancedscience_pressrelease-sak

 

DOI:https://doi.org/10.1002/advs.202304402


Client

京都大学 大学院情報学研究科 明石望洋助教、東京大学 情報理工学系研究科 中嶋浩平准教授

研究概要

 本研究は、空気圧式人工筋肉という柔らかい駆動部材に着目し、その豊かな動きを計算に活用することで、リズムのあるパターンやカオスと呼ばれる予測困難な動作を自律的に生成できることを示しました。これにより、従来は外部の振動装置を使って生成していた動作を人工筋肉だけで実現できるようになります。また、パターンの変化を引き起こす「分岐現象」も人工筋肉に組み込むことができることを世界で初めて報告しました。この新技術によりロボットの設計が簡素化され、制御がより効率的になることが期待されます。

 

作品について

 人工筋肉の素材感を各オブジェクトに反映させ、研究対象であるマテリアルを明確に伝える作品です。柔らかな曲線からは、人工筋肉のゴムの柔軟性が感じられます。作品には「脳」という計算や思考の象徴と、「手」という計算しながら動く脳化した身体の象徴が描かれています。「手」は絵を描いており、絵を描く行為は自身の考えや評価を反映していることから、論文内で述べられているフィードバックによる応答をよく表しています。同じイラスト内で二つの要素が表現することで、素材自身が計算することと、身体が計算しながら動くことという研究のポイントを示唆しています。

 

 この度、研究成果が「Advanced Science」に掲載されたことを心よりお祝い申し上げます。先生のご尽力に深く感謝いたします。また、本件再度のご用命となりご愛顧にも感謝申し上げます。