絶対おさえておきたい論文Figure投稿規定の6項目

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医学論文専門Figureデザインサービス『MEDICAL FIG.』編集部です。
『MEDICAL FIG.』にご相談いただく時点で、すでに投稿規定は十分にご確認いただいている方がほとんどだと思います。
各ジャーナルのwebサイトでは「Authors」「for Authors」「for Contributors」などの表記で、投稿規定が指定されています。
投稿規定には論文の構成や書き方に関するルールが示されているわけですが、この膨大な投稿規定の中で、FigureやTableなど細かい部分は意外と見落としがち。結果、Figureが原因で、査読で差し戻される事例も増えています。
最近ではGraphical Abstract等を求めるジャーナルも増えていますので、見逃さないようにしてください。

この記事では、論文Figureで絶対おさえておきたい投稿規定の6項目を解説します。

1.Figures and Tables(図表)

まず、投稿規定では「Figure」の項目を探してください。
投稿規定内では、いわゆる「Figures and Tables」(またはTables and Figures)としてまとめられることが多いです。
ジャーナルによっては掲載できる図表点数に上限が設定されているものがありますので、必ず確認してください。
画像サイズ、掲載点数の上限、解像度、色指定、ファイルサイズ、ファイルの指定フォーマット(TIFF、PNG、JPG、EPS等)が指定されてます。

2.Page size and margins(用紙サイズと余白)

A4(210 × 297mm)あるいは少し大きめのレターサイズ(215.9 × 279.4ミリ)が一般的です。
FigureもTableも用紙サイズで最適化される必要があるため、用紙サイズおよび余白サイズに配置された時に読みやすいものであることが重要です。
投稿規定が示すスタイルにあわせてレイアウトをする必要がありますが、最近ではMicrosoft Wordでのテンプレートが用意されているケースもあります。表については、Wordの表作成で作成するように指定するジャーナルもあります。

3.Font(フォント)

通常、ArialやTimes new Romanなどの一般的なPCで使用されるフォントが指定されています。
最低文字サイズが指定されていることが多く、Figure内のフォントも基本的にそれに準じる形です。
Figure用に特別なFontが指定されていないか確認する必要があります。

4.Graphical Abstract(グラフィカルアブストラクト)

Graphical Abstractは、オンラインでの検索結果のリストに表示される論文のキービジュアルです。PDF ファイルや印刷物には通常表示されません。
Graphical Abstractに関しては、論文の本文とは別個に、画像サイズや、最小解像度、フォント、フォントサイズ、ファイル形式等が指定されていますので、Graphical Abstractを作成する場合は必ず投稿規定を確認してください。

5.Supplementary materials(補足資料)

あくまでオンラインですが、指定数を超えたFigure等を補足資料として公開できるジャーナルもあります。

6.Open access or Closed access (オープンアクセスかクローズドアクセスか)

最近ではオープンアクセスのみのジャーナルも増えています。オープンアクセスは、基本的に読者は無料で掲載論文を閲覧可能で、その分多くの人に読まれる可能性が高まることが期待されます。多くの場合、投稿に際し論文著者の支払いが発生します。
クローズドアクセスは、所属する専門学会内部でのみ閲覧されます。
2つのアクセス方法による利用方法の違いは知的財産権の使用範囲に影響します。オープンアクセスの場合は、クローズドアクセスより広い範囲での権利使用を投稿者が保証しなければなりません。
現在では、クリエイティブコモンズライセンスを適用しているジャーナルがほとんどです。

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