論文投稿でパワーポイントで作ったFigureを300dpiで出力するには?

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医学論文専門Figureデザインサービスの『MEDICAL FIG.』のショージです。
このコーナーでは、研究者の皆さんが自分の力でFigureをデザインしたり画像を作成したりするためのお役立ち情報をお届けします。
お困りになったら迷わず『MEDICAL FIG.』にご相談くださいね。

今回は、パワーポイントで作成したスライドを300dpiの画像で出力する方法です。
もはや定番ネタともいえるのでご存知の方も多いと思いますが、これから初めて論文を投稿される方は必読です。

ジャーナルのFigureに関する投稿規定で、意外と困るのが、dpi(dot per inch いわゆる解像度)を指定されることです。
“dot per inch”とは1インチ(2.54cm)あたりのドット数を示しているのですが、画像の粒度が細かいか粗いかを示す指標と捉えておけば、論文を投稿する際には十分です。

パワーポイントの初期設定は96dpi

例えば、あるジャーナルの投稿規定ではこんな風に書かれています。

〇解像度について
写真の場合は300dpi以上
線画の場合は600dpi以上

パワーポイントで作成したスライドは写真と同様に考えますので、300dpi以上で出力しなければいけません。

※投稿規定について詳しく知りたい方は、こちらの記事「絶対おさえておきたい論文Figure投稿規定の6項目」をどうぞ。

ただパワーポイントの初期設定が96dpiなので、一生懸命スライドを作成したのに、いざ論文投稿をする時点で条件を満たせず困ってしまうというケースが出てきます。
さて、どうしたらいいでしょう?

ご安心ください。MicroSoftのサイトで丁寧に解説されています。

実はMicroSoftのドキュメントで、パワーポイントの エクスポート解像度の設定を変更する方法がしっかり解説されています。
以下のリンクをチェックしてください。別のサイトが開きます。

PowerPoint から高解像度 (高dpi) スライドをエクスポートする方法

このページに従って落ち着いて設定すれば、誰でも300dpiの投稿用スライドを出力することができます。
ただ、レジストリをいじるというのは少し勇気がいります。レジストリの編集はあまり頻繁に行うものでもありませんし、リスクもあります。そもそも研究室のPCで変更不可というケースもあるかもしれません。
そこは十分に確認をとって、自己責任の下ご対応ください。
とはいえ、一度設定しておくと便利ではあります。論文投稿時に都度レジストリの設定をいじるのも面倒でリスクも高いので、わたしショージは300dpiでのエキスポートをパワーポイントのdefaultにしています。
なお、投稿規定にdpiの指定がないジャーナルの場合は、300dpiで出力しておけばまず間違いありません。
350dpiを指定するジャーナルもありますので、その際は都度設定を変えて対応してください。

300dpiに設定後は画像のデータサイズに注意!!

ただ、1点注意点が・・・。
それはスライドを画像として保存する際のデータサイズです。
パワーポイントの初期設定時(96dpi)と比べると、300dpiで書き出された画像のデータサイズはおよそ10倍になります。
メールで添付しようとしたら大きすぎてできない、webでの読み込み速度が遅くなるなどの要因にもなりますので、ご自身の使用状況にあわせてご対応ください。

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#自分で作れる Figure DIY テクニックでは、非デザイナー系デザイン支援のプロフェッショナル、ショージ小林が、主にパワーポイントを活用したプロっぽいデザインサポートで培った、デザインハック解説をお届けします。皆様のお役に立てば幸いです。

 


 

 

 

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