論文投稿用Figureの解像度とは?PowerPoint運用の基本を解説

By
1 Minute Read

 PowerPointで論文Figureを300dpi出力する方法を解説します。2026年現在の投稿規定事情や、SVG・AI画像運用時の注意点も整理しました。 

論文投稿時、Figure投稿規定で指定されることが多いのが「dpi(解像度)」です。

特に、

  • 「PowerPointでFigureを作った」
  • 「画像を書き出したら解像度不足になった」
  • 「300dpiと言われてもよく分からない」

というケースは、現在でも少なくありません。

本記事では、PowerPointで論文投稿用Figureを300dpi出力する基本方法と、
2026年時点で知っておきたい投稿環境の変化について整理します。

 

そもそも「300dpi」とは何か?

dpi(dot per inch)は、1インチあたりにどれだけ細かく情報が入っているかを示す指標です。

論文投稿では一般的に、

  • 写真系Figure:300dpi以上
  • 線画系Figure:600dpi以上

などが求められることがあります。

研究者にとっては、「画像が粗くならないための基準」くらいの理解で、まずは十分です。

 

PowerPointの初期設定は96dpi

ここが、論文投稿時によく問題になります。

PowerPointでそのまま画像保存すると、初期設定では96dpiで出力されるため、
投稿規定を満たせないケースがあります。

そのため、以前からよく使われてきたのが、「PowerPointのエクスポート解像度を変更する方法」です。

Microsoft公式でも案内されています。

 

300dpi出力の基本的な考え方

PowerPointでは、レジストリ設定を変更することで、
高解像度出力が可能になります。

2022年前後は、この方法が論文Figure DIYの定番テクニックでした。

現在でも、

  • PowerPoint中心でFigure作成している
  • 研究室標準がPowerPoint
  • Illustrator等を使わない

という研究環境では、依然有効です。

ただし、レジストリ編集はPC環境へ影響を与える可能性もあるため、
研究室PCなどでは管理者権限やルールに注意してください。

 

2026年現在、「300dpiだけでOK」とは限らない

現在の論文投稿では、単純なdpiだけでなく、

  • SVG
  • PDF
  • ベクター形式
  • transparency
  • RGB/CMYK
  • 投稿システム側変換

なども関係するケースが増えています。

つまり、「300dpiにしたから安心」とは言い切れなくなっています。

 

特に注意したい「スクリーンショット貼り込み」

近年増えているのが、

  • AI生成画像
  • Web画像
  • スクリーンショット
  • PNG貼り込み

を、そのままPowerPointへ配置するケースです。

元画像自体の解像度が低い場合、300dpiで書き出しても、実質的な画質は改善しません。

つまり、“300dpiで保存した”“高品質Figure” ではありません。

 

現在は「ベクター形式」が推奨されるケースも多い

近年のジャーナルでは、可能であれば、

  • PDF
  • SVG
  • EPS

などのベクター形式が推奨されることもあります。

ベクター形式は、拡大縮小しても劣化しにくいため、

  • 模式図
  • グラフ
  • 線画
  • インフォグラフィック

と相性が良い特徴があります。

一方、PowerPointは依然として研究現場で最も普及しているツールの一つであり、
実務上は現在でも非常に重要です。

 

PowerPointは今でも研究者にとって重要なFigure制作ツール

最近では、

  • Illustrator
  • Figma
  • BioRender
  • AI生成ツール

なども増えています。

しかし実際には、

  • PowerPointでラフを作る
  • 共同編集する
  • プレゼンと論文Figureを兼用する

という研究現場も非常に多く、PowerPoint自体が時代遅れというわけではありません。

むしろ重要なのは、「どのツールを使うか」より、「投稿規定とFigure品質を理解して運用すること」です。

 

画像サイズにも注意

300dpiで書き出すと、画像サイズは大きくなります。

そのため、

  • メール添付制限
  • 投稿システム容量制限
  • 読み込み速度低下

なども起こりやすくなります。

特に最近は、高解像度AI画像による容量肥大化も増えています。

必要以上に巨大な画像へしないことも重要です。

 

まとめ

PowerPointでFigureを300dpi出力する方法は、現在でも論文投稿実務で役立つ基本知識です。

一方で2026年現在は、

  • ベクター形式
  • AI画像
  • 投稿システム変換
  • 元画像品質

なども重要になっています。

つまり現在は、「300dpiにすること」だけではなく、

「Figure全体をどう運用するか」まで含めて考える必要があります。

MEDICAL FIG.では、論文投稿規定やFigure形式を踏まえた制作支援を行っています。

「PowerPoint運用で困っている」
「投稿規定対応が不安」
「DIY Figureの品質を上げたい」

という基礎的な部分でも、お気軽にご相談ください。