がん研究の国際誌である「Cancer Science」に、2024年2月に掲載された論文「Cross-individual cancer transmission to children during the gestational and perinatal periods」において、当社が作成したイラストが使用されました。
本レビュー論文では、妊娠・周産期における母子間のがん細胞伝播について解説されており、当社のイラストはそのメカニズムを視覚的に表現するために用いられています。
DOI: https://doi.org/10.1111/cas.16102
Client
国立がん研究センター 荒川 歩 先生研究概要
本研究は、妊娠中または分娩時に母体由来のがん細胞が胎児や新生児へ伝播する希少な事象について概説したものです。これまでに確認されている母体がんの経胎盤伝播に加え、新たに気道を介したがん細胞の伝播が報告されました。研究では、出生後に母親の子宮頸がん由来の腫瘍が肺に発生した小児症例を解析し、次世代シーケンシング(NGS)技術を用いて母体との遺伝的同一性を証明しました。本論文は、がん細胞の免疫逃避機構や治療の可能性についても議論しており、特に免疫チェックポイント阻害剤が治療選択肢となる可能性を示唆しています。画像の役割
当社が作成したイラストは、母子間のがん伝播経路(経胎盤・気道など)の模式図を明確に示し、視覚的に理解しやすい形で表現しています。特に、経気道的伝播の新規メカニズムを図示することで、従来の理解に新たな視点を提供し、読者の理解を助ける役割を果たしました。
この度、「Cancer Science」に掲載されたことを心よりお祝い申し上げます。先生のご尽力に深く感謝いたします。
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