実績紹介

「ICVTS」掲載研究論文用Figure

作成者: 編集部|Oct 22, 2024 4:02:06 AM

本研究成果は、心臓および胸部外科に関連する分野における学際的な研究を対象とした学術雑誌「Interdisciplinary Cardiovascular and Thoracic Surgery 」に、2024年5月2日に公開されました。

当社は、腹部大動脈瘤に対する人工血管置換術(TAAR)とステントグラフト内挿術(TEVAR)において、術後脊髄へ流入する側副血行路の違いを示すFigureを作成いたしました

DOI:10.1093/icvts/ivae087


Client

岩手医科大学  齋藤 大樹 先生 

研究概要

本研究は、大前根髄動脈(AKA)を供給する分節動脈の閉塞時における脊髄への側副血行路を評価しました。179例の胸腹部大動脈瘤手術後、42例で新たな側副血行路が確認され、胸背動脈と分節動脈が主な血行路であることが示されました。胸腹部大動脈瘤手術(TAARおよびTEVAR)によって大前根髄動脈(AKA)への血流が遮断された場合でも、側副血行路が脊髄への血流を確保できるかが、術後に発生する脊髄虚血(SCI)を予防する鍵とされています。本研究は、これまで十分に報告されていなかったTAARおよびTEVARの術後血行パターンに関する新たな知見を提供し、脊髄虚血予防における重要な手がかりを示唆しています。

画像の役割

 側副血行路とその流入脊髄レベルの詳細は表でも示されていますが、イラストを用いることで術後に形成された側副血行路のパターンがより明確に視覚的に表現されています。特に、胸背動脈や分節動脈が主要な側副血行路として機能している点が強調され、読者にとって理解が容易になる効果があります。

 

 この度、研究成果が「Interdisciplinary Cardiovascular and Thoracic Surgery」に掲載されたことを心よりお祝い申し上げます。先生のご尽力に深く感謝いたします。