DOI:https://doi.org/10.1007/s12282-025-01813-4
相良病院 満枝 怜子 先生
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本研究は、乳房温存術において用いられる縫合手技の一つである Suture Scaffold Technique(SST) について、術後の経過や安全性を後ろ向きに検討した単施設研究です。術後の画像所見や病理所見を用いて、治癒の過程や合併症の発生状況が整理されています。
本研究では、SSTにおいて、乳腺内部に縫合糸をどのように配置・架橋しているかを示した模式図が用いられています。術中写真が臨床実態を示す一方で、模式図を併せて提示することで、縫合糸配置の考え方や内部構造の関係性を構造として捉えられる構成となっています。
また、SSTとBGFTの比較では、術後に得られる所見が時間の経過や評価手法ごとに整理されています。本研究のFigureは、これらの所見を個別の結果として示すのではなく、両手技における治癒過程の捉え方や評価の位置づけを模式的に整理し、対応するエラストグラフィ所見と並置することで、治癒の流れや組織特性を一つの見取り図として示しています。
この度、「Breast Cancer 」に掲載されたことを心よりお祝い申し上げます。先生のご尽力に深く感謝いたします。今後のさらなるご研究の発展をお祈り申し上げます。