2023年度基盤研究全体の採択率はわずか27.4%。
この競争の激しい環境で勝ち抜くために、まず、冒頭で自分の研究の魅力を審査委員に伝えましょう。
審査委員の興味を引くことが選ばれるための第一歩です。
この記事では、研究概要を効果的に示すキービジュアルの作成の心構えから作成方法を解説します。
よくできたキービジュアルは、面談ヒアリング審査がある場合のプレゼンテーションにも大きな力を発揮します。
2種類だけでOK。 科研費申請書類鉄板基本レイアウト。
人間の2つの視点の動き『Z型』と『F型』にあわせて、SCOAP(スコープ)の5つの要素を配置するだけで伝わるキービジュアルが完成します。
SCOAP(スコープ)は株式会社メディカルエデュケーションが提案する科研費申請書のキービジュアル作成のためのフレームワークで、科研費研究の提案や申請書において、研究計画の体系的かつ戦略的な提示をビジュアル化するための要素抽出を促すためのガイドラインとして機能します。
王道であり基本『Z型:「横割り」レイアウト』
まず、視認性と可読性に優れた横割りレイアウトを基本にして、 SCOAPの要素を配置してみましょう。
人間の目線は「Z型」に移動します。
研究が持つストーリーが、自然にこのZの流れに沿うように配置しましょう。
前提となる臨床的・社会的課題、研究の目的、研究の強み、手法、将来展望という研究の持つ5つの要素を、研究の起承転結の流れに沿ってストーリーを無駄なく伝えることができるレイアウトです。
事例1)情報の階層性と流れを同時に表現。
インフォグラフィックを効果的に使用し、新旧プロセスの違いを直感的に伝えるデザイン。
事例2)医療イメージング技術の進歩を強調するため、
鮮やかな色彩とダイナミックな画像を使用。革新性を際立たせるデザイン。
事例3)Z型に円の要素を組み入れたデザイン。
研究の3つの特徴と関連性を強調しつつ、全体の流れと両立させている。
情報が多いときに便利『F型:「縦割り」レイアウト』
伝えたい要素が多い場合、課題や前提条件に対し箇条書き的に配置できる「F型」レイアウトがおすすめです。
「F型」はリスト形式を見る際の人間の自然な視線の動きで、たくさんの情報を見やすく・分かりやすく伝えることができます。
左側のSCOAP要素は、C(Challenge)またはO(Objective)を置きます。
事例1)左側に課題を配置。それに対応し原疾患と主要機序、
治療法の新旧という異なるの対比を無理なく並列させたデザイン。
事例2)解決すべき課題の影響をグラフィカルに明示し、
右側に多岐にわたる研究の特徴を分かりやすく目で追えるデザイン。
この『Z型』『F型』という2つのレイアウトパターンは、デザインが苦手だという方でも、バランスの取りやすいレイアウトです。
普段スライド作成で苦労されている研究者の方でも扱いやすいと思います。
また、当社が提案する情報の優先度を整理するスキームSCOAPと組み合わせることで、多めの情報も筋道立ててまとめることができます。
レイアウトパターンを決めて、必要に応じてイラストやアイコンを追加し余白を統一すると、クオリティの高いデザインになります。
研究のアイデンティティの詰まったキービジュアルを作って、審査委員の心をつかむ申請書の最初の1ページを作成してみてください。
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また、SCOAPと組み合わせることで、多めの情報も筋道立ててまとめることができます。
結果の出る科研費申請書を作る方法や、SCOAPの活用方法、科研費申請書支援サービスGrantVの情報がまとまっています。
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